むかしむかし、あるところに、マタノさんという畑いじりのすきなおじいさんが住んでいました。
ある日、マタノさんは枝豆をうえる準備をしようと、畑の雑草をほじっていたところ、
その中に一本だけ、なかなか抜けない雑草がありました。
マタノさんは、おおきな声でマタノばあさんを呼びました。
「おーい、ばあさんや。ワシの腰をもって、うしろからいっしょに引っぱってくれんかのぅ。」
「あいよ、じいさん。」
ふたりは力を合わせていっしょうけんめい引っ張りましたが、雑草はなかなか抜けません。
マタノばあさんは、おおきな声でぽんださんを呼びました。
「おーい、ぽんださんや。ワタシの腰をもって、うしろからいっしょに引っぱってくれんかのぅ。」
「あ、はい、おばあさん。」
さんにんは力を合わせていっしょうけんめい引っ張りましたが、雑草はなかなか抜けません。
ぽんださんは、おおきな声で負け犬さんを呼びました。
「ちょっと、負け犬さん。僕の腰をもって、うしろからいっしょに引っぱってくれませんか。」
「は、はい、ぽんださん。」
よにんは力を合わせていっしょうけんめい引っ張りましたが、雑草はなかなか抜けません。
負け犬さんは、おおきな声でポズ山さんを呼びました。
「あのぅ、ポズ山さん。私の腰をもって、うしろからいっしょに引っぱってくれませんか。」
「ラジャー!」
ごにんは力を合わせていっしょうけんめい引っ張りましたが、雑草はなかなか抜けません。
ポズ山さんは、おおきな声で歌麿ちゃんを呼びました。
「すみません、歌麿さん。私の腰をもって、うしろからいっしょに引っぱってくれませんか。」
「ん? ああ、いいよ。」
ろくにんは力を合わせていっしょうけんめい引っ張りましたが、雑草はなかなか抜けません。
歌麿ちゃんは、おおきな声でバブマロちゃんを呼びました。
「おい、ちょっと、バブマロちゃん。とうさんの腰をもって、うしろからいっしょに引っぱってよ。」
「バブッ!」
しちにんは力を合わせていっしょうけんめい引っ張りました。
うーんしょ うーんしょ うーーんしょ
そのときです!
ポーンというおおきな音とともに雑草が抜けたかと思うと、おとながひとかかえするほどもある、
おおきなおおきなおいもが、すがたをあらわしました。
「まあ、なんておおきなおいもなんでしょう。」
マタノばあさんは、さっそくポズ山さんに命じてマタノ家のだいどころまで運ばせました。
その晩マタノさんとマタノばあさんは、夫婦ふたりきりでさっさとおいもを食べきってしまいました。
めでたし めでたし
マタノ談
いや、ほんとびっくりしましたよ。
枝豆を植える辺りの雑草を抜いていたら、本当にじゃがいもが出てきたんですよ。
どうやら、昨年この畑を割り当てられた人が、堀り出しそびれたもののようです。
味噌汁に入れて食べたのですが、なんだか一度凍ってしまったのか、ダイコンみたいな
しゃりしゃりとした歯ごたえでした・・・
『マタノ兄弟商会』一の長身を誇るポズ山さんが、やっと抱え上げられることができたほどの、この大きさ。





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青マタノの備蓄ジャガだったりして(笑)
コメント by ちぃ — 2004/3/31 水曜日 @ 20:41:51
あ!
そうかもしれません・・・
悪いことしちゃった。
コメント by マタノ — 2004/4/1 木曜日 @ 19:39:15